よくある質問-免疫療法について-

そもそも免疫とはなんですか?

体の中をパトロールし、体内に侵入した自己ではない外敵や突然変異細胞(がんの元となる)を見つけて退治してくれる仕組みです。

免疫療法は、どのようながんに対して治療対象となるのでしょうか?

免疫療法は、一部を除いたほぼすべてのがん種が治療対象となります。
早期の方〜再発・転移を伴う方まで、さまざまな方が受診されておりますが、できるだけ早い時期からの治療をおすすめいたします。手術後に再発予防として免疫療法を受診されている方も増えており、がん種、病期に関わらずに幅広く対象となりますので、まずはご相談ください。
※HIV抗体陽性の方、臓器、同種骨髄移植を受けられた方は治療をお受けいただけません。

免疫療法はどの部分のがんにも実施できるのでしょうか?

多くのがんが対象となりますが、リンパ球を刺激するので、リンパ系のがん(リンパ性白血病や悪性リンパ腫)には行えません。「胸腺がん」の方は、がんが悪化する可能性がある為お受け頂けません。この方々には免疫チェックポイント阻害剤の投与をお勧めします。早ければ早いほど効果が期待できます。HIV(エイズウイルス)陽性の方は設備上、培養が困難なため治療が行えません。その他、全身の状態が極めて悪く、採血が困難である場合は治療をお受け頂けない場合があります。
※胸腺がんにはTcell型、Bcell型などがあり、リンパ球を刺激することで、がん細胞を刺激する可能性がある為

自分の細胞を取り出し培養するということですが、安全性は問題ないのでしょうか?

開院以来、極めて安全性の高い環境で細胞の培養を行っております。これまで安全面で問題のある事故は一度もございませんのでご安心下さい。免疫療法は患者様の細胞を体外で培養するため、安全の確保は最重要視しております。
当院では高度な施設と設備管理のもと、安全管理体制を整えた上で極めて安全性の高い環境で細胞を培養して患者様へ提供しています。
なお、当院の培養施設は再生医療安全法により国から認定された施設であり、安全性は確立されております。
再生医療等認定委員会認定番号 NB3150032
NK・T細胞免疫療法受理番号 PC315016

免疫チェックポイント阻害剤とは

がん細胞には、がん細胞を攻撃する細胞傷害性T細胞(CTL)に殺されないように、CTLの活性を下げてしまう「免疫チェックポイント」という仕組みがあるのです。この仕組みを阻害してしまえば、CTLは元通りがん細胞を攻撃することができます。これが免疫チェックポイント阻害剤です。この薬があれば、CTLは本来の力を発揮して、がん細胞を攻撃して殺すことができるのです。
また、免疫チェックポイント阻害剤には2つのタイプがあり、当院では抗PD-L1抗体と抗CTLA-4抗体による治療をお受け頂くことができます。

抗PD-1抗体とは

抗PD-1抗体は「PD:プログラム・デス(死)」と呼ばれます。がん細胞はこのPDシステム(PD-L1、2抗体)を用いて、NKT細胞を攻撃し殺そうとします。抗PD-1抗体はこのPDシステムを阻害して、がん細胞がNKT細胞を攻撃できないようにしてしまいます。その結果、NKT細胞の活性が高まり、がん細胞は死滅するのです。
この治療は免疫療法と呼ばれ、直接がん細胞だけを攻撃するものなので、副作用が強く出ることがなく、他の治療法より患者様の身体に優しい治療法と言えます。

抗CTLA-4抗体とは

人間はがん細胞が体のどこかにできてしまうと、体内に張り巡らされているリンパ節の中で、がん細胞を認識した樹状細胞(B7)とCTL(CD28)が結合して、 CTLの表面にCTLA-4ができ、CTLを活性化させてがん細胞を攻撃しようとします。
しかし、このCTLA-4がB7と結合すると、CTLはがん細胞を攻撃しなくなってしまいます。抗CTLA-4抗体は、CTLA-4がB7と結合するのを阻害して、CTLA-4と結合し、CTLが活性化してがん細胞を殺すように働きかけるのです。

がん免疫療法(治療)の 湘南メディカルクリニック