「ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)」が「ニボルマブ (抗PD-1抗体)」に迫る、グローバル売上高、2018年度中の逆転は確実か

グローバル売上高、2018年度中の逆転は確実か

【2018年8月17日】
免疫チェックポイント(CP)阻害剤のグローバルの売上高で「ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)」が「ニボルマブ(抗PD-1抗体)」に僅差で迫っています。米ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)と米メルク、小野薬品工業の決算データを日刊薬業が集計したところ、2018年4~6月期の売上高はニボルマブ(抗PD-1抗体)の18億3100万ドルに対してペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)が16億6700万ドルで、その差は1億6400万ドルと肉薄しています

BMSと米メルクの決算データで、四半期(3カ月)ごとのニボルマブ(抗PD-1抗体)とペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)のグローバルの売上高を比較すると、2017年10~12月期はニボルマブ(抗PD-1抗体)が13億6100万ドルに対し、ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)は12億9700万ドル、2018年1~3月期もニボルマブ(抗PD-1抗体)が勝っていました。

これが2018年4~6月期にはペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)が16億6700万ドル、ニボルマブ(抗PD-1抗体)が16億2700万ドルと4000万ドルの小差をつけてペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)がニボルマブ(抗PD-1抗体)を初めて追い抜きました。

ただBMSのニボルマブ(抗PD-1抗体)の売上高には小野薬品が販売する日本と韓国、台湾の売上高は含まれていません。BMSの16億2700万ドルに、4~6月期の小野薬品のニボルマブ(抗PD-1抗体)の売上高228億円(2億400万ドル)を足すと18億3100万ドルとなり、ニボルマブ(抗PD-1抗体)が何とか首位を死守していました。

ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)は非小細胞肺がん(NSCLC)の開発で勢いがあり、18年度中にニボルマブ(抗PD-1抗体)を逆転する可能性が高いです

免疫CP阻害剤の売り上げを占う上で重要なのがNSCLC肺がんです。薬物治療による1次治療(EGFR/ALK遺伝子変異陽性は除く)は、PD-L1の発現率が50%以上の場合はペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)が適応を持っており、ニボルマブ(抗PD-1抗体)は2次治療の扱いです。

さらに米FDA(食品医薬品局)は2017年5月に、非扁平上皮のNSCLCでPD-L1の発現にかかわらず1次治療で使える迅速承認をペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)に与えています。日本でも同じ適応で2018年4月に申請済みです。

扁平上皮がんのNSCLCでも、PD-L1の発現にかかわらず1次治療で使える適応を狙った臨床第3相試験で、全生存期間を有意に延長する結果が出たと米メルクが2018年6月に発表しています。

ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)は今後、ステージIVの肺がん(小細胞がん除く)の1次治療で使われる免疫CP阻害剤としての地位を固めていくものとみられています

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監修医師紹介

阿部 吉伸 医師

湘南メディカルクリニック新宿院

院長阿部 吉伸医師

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【備考】
日本外科学会永久認定医
日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医
日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員
日本脈管学会会員
日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員
日本再生医療学会会員
医学博士

経歴
1990年国立富山医科薬科大学医学部卒
富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科)
1994年国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士
胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科)
1992年
~1994年
パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学
1997年国立金沢病院心臓血管外科勤務
2004年パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。
2012年新宿血管外科クリニック 院長
2015年湘南メディカルクリニック新宿院 院長
株式会社シーオーメディカル顧問医就任

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