がん治療は本当に進歩しているのか?

がん治療は本当に進歩しているのか?

【2015年6月22日】
がんの治療が進歩し、新しい手術法や新薬が開発された、などの報道をよく目にしますが、実は、統計的にはがん死亡は減らず、がん治療は全く進歩していないことがわかります。

主要死因別粗死亡率年次推移

厚生労働省が発表しているがんの粗死亡率を見ると、平成17年で男性人口10万人当たり319.1人です。統計を取り出した昭和35年で100ちょっとなので、ここ50年間ずっとうなぎのぼりに、がんで亡くなられる方は増え続け、なんと3倍にまで増加している計算になります。

これは高齢化が背景にあると言われていますが、年齢を調整した死亡率でも横ばいです。

主要死因別年齢調整死亡率年次推移

逆に、心疾患や脳血管疾患で亡くなる人は減少し、寿命も延びているので、がんで亡くなる人はこれからも多くなると見込まれています。そこで、がんと共存し、余命を旅行や趣味に興じながら全うするという免疫治療の重要性が増してきます。
どのくらいがん患者様が増えるのか、国立がん研究センターは、今年、2015年に新たにがんになる患者数が、14年より約10万人増え98万2100人になると推計し、発表しています。
種類別にみると、がん患者数で、これまで3位だった大腸がんが、胃がん、肺がんを抜いて1位になり、肺がんは2位にとどまると予測しています。また、男性に限ると、前立腺がんの患者が最多になるとしています。

同センターによると、大腸がんや前立腺がんの増加は、主に高齢化の影響で、肺がんは、喫煙率が最も高かった1960年代に20~30代だった男性が高齢になり、発症が増えたためということです。胃がんが3位になったのは、原因の一つとなるピロリ菌の感染者数の減少によるとみられます。
また、がんによる死亡者数は、14年より約4000人多い37万900人と予測しています。がん死亡者数は依然、肺がんが1位で、14年は3位だった大腸がんが胃がんを抜いて2位となった以外に、大きな変化はありませんでした。

同センターは14年から、がん対策の目標設定や評価などに活用するため、その年の患者数や死亡数の予測結果を公開しています。日本の人口は減少しているのにもかかわらず、がん患者数は増加の一途をたどっています。再来年にはいよいよ100万人時代に突入する見込みです。
これからは、がん患者様が高齢になるにつれ、強い副作用のある手術、抗がん剤、放射線治療だけではなく、生活の質を保ちつつ、がんとの共存を模索する免疫療法なども、考慮に入れていかなければいけません。免疫療法などの副作用のない治療法や、患者様を在宅・通院で支える新たなサポートの構築などが必要となってきます。
人口が減少しているのに、がん患者は増え続け、死亡者も増加しているという現実は、がんの治療が進歩していないことを裏付けるものです。

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監修医師紹介

阿部 吉伸 医師

湘南メディカルクリニック新宿院

院長阿部 吉伸医師

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【備考】
日本外科学会永久認定医
日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医
日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員
日本脈管学会会員
日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員
日本再生医療学会会員
医学博士

経歴
1990年国立富山医科薬科大学医学部卒
富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科)
1994年国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士
胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科)
1992年
~1994年
パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学
1997年国立金沢病院心臓血管外科勤務
2004年パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。
2012年新宿血管外科クリニック 院長
2015年湘南メディカルクリニック新宿院 院長
株式会社シーオーメディカル顧問医就任

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