腫瘍マーカーについて

腫瘍マーカーについて

【2015年4月27日】
がんになると腫瘍マーカーという検査値が上がります。これって常識ですよね。しかし、実はこれ間違い!なんです。

実はがんが進行しても、腫瘍マーカーが低いままの場合があります。逆に、がんがないのに体質的に腫瘍マーカーの高値を見る場合もあります。

例えば、前立腺がんでよく測定されるPSA(前立腺特異抗原)ですが、確かに前立腺がんで高値になることが多いです。しかし、自転車に乗ると高値になることもあります。PSAは前立腺の上皮細胞で産生される糖たんぱくなので、前立腺に対する器械的刺激でも高値になってしまいます。つまり、自転車のサドルで外から前立腺を圧迫、摩擦すると、PSAが出てきてしまう時がある、ということです。
ですから、検査の毎回、腫瘍マーカーの小さな値の変動に一喜一憂してはいけません。あくまで目安(マーカー)ととらえるべきです。また、肝炎、肺炎、潰瘍性大腸炎、喫煙者などでも数値が上がりますので注意が必要です。

では、代表的な腫瘍マーカーについて、解説していきます。

CEA(がん胎児性抗原)は大腸がんに存在する糖たんぱく。乳がん、肺がん、卵巣がんで上昇する。

SCC(扁平上皮関連抗原)は扁平上皮がんから分離されたたんぱく。肺、食道、子宮頚部の扁平上皮がんで上昇する。

CA19-9は大腸がん培養株より抽出した糖鎖抗原。膵がん、胆のう胆管がん、消化器がんで上昇する。

AFP(αフェトプロテイン)は胎児期の肝細胞で作られる糖たんぱく。肝細胞がん、胚細胞がん、胃がんで上昇する。なお、妊娠でも上昇する。

PIVKA-Ⅱ(ビタミンK欠乏たんぱく-Ⅱ)
はビタミンK関連凝固因子の前駆体。肝細胞がんで上昇する。AFPと組み合わせ、経過観察や効果判定に使用。

PSA(前立腺特異抗原)は前立腺の上皮細胞で産生される糖たんぱく。前立腺がんで上昇する。

CA15-3は2つの抗体に結合する糖鎖抗原。乳がんの再発や転移で上昇する。

CA125は卵巣がんの腹水由来抗体に結合する糖たんぱく。卵巣がんの経過観察に使用。

SLX(シアルLex-i抗原)は大腸がん肝転移由来抗体に結合する糖鎖抗原。肺がん、膵がん、卵巣がんで上昇する。

CYFRA(シフラ)は細胞骨格のケラチン繊維たんぱく。肺や頭頸部の扁平上皮がんで上昇する。

ProGRP(ガストリン放出ペプチド前駆体)は肺小細胞がん増殖因子GRP前駆体。

NSE(神経特異エノラーゼ)は解糖系酵素で、肺小細胞がんや神経芽腫瘍で上昇する。

1-CTP(Ⅰ型コラーゲンC末端テロペプチド)は骨のコラーゲンが分解されるときに放出されるペプチド。骨転移で上昇する。

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監修医師紹介

阿部 吉伸 医師

湘南メディカルクリニック新宿院

院長阿部 吉伸医師

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【備考】
日本外科学会永久認定医
日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医
日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員
日本脈管学会会員
日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員
日本再生医療学会会員
医学博士

経歴
1990年国立富山医科薬科大学医学部卒
富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科)
1994年国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士
胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科)
1992年
~1994年
パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学
1997年国立金沢病院心臓血管外科勤務
2004年パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。
2012年新宿血管外科クリニック 院長
2015年湘南メディカルクリニック新宿院 院長
株式会社シーオーメディカル顧問医就任

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