がん細胞を正常化し、がんを治療する新しい概念の研究が進行中

がん細胞を正常化し、がんを治療する新しい概念の研究が進行中

【2016年06月17日】
オンコリス・バイオファーマ社は2016年6月15日、京都大学大学院医学研究科基礎医学系分子腫瘍学教室の野田亮教授の研究グループと、がん細胞を正常化するための共同研究契約を締結したと発表しました。オンコリス社が京都大に研究資金を提供するもので、提供する金額や契約期間などは公開されていません。

共同研究では、野田教授独自の評価システムを用いて、正常細胞ががん化するに従い発現が低下する新規遺伝子であるRECK遺伝子を逆に活性化させ、がん細胞を正常化する化合物を探求するものです。このRECK遺伝子には、細胞の形質が変異した状態を元に戻す作用があります。正常細胞はRECK遺伝子を持っていますが、がん細胞の場合はRECK遺伝子が著しく抑制されています。このRECK遺伝子を活性化させる治療薬の開発を目指しているものです。

がん細胞を殺すのではなく正常化させ、生活の質を落とさずにがんの進行と転移を抑えることで、患者さんの長期生存を目指しています。手術ができない患者さんや末期がん患者さんへの応用が期待されます。

すでに研究グループは複数のリード化合物(医薬品につながる、新薬開発をリードする物質)を特定済みです。今後、これらの中から毒性が低い化合物に焦点を絞り、正常化活性の高い誘導体を見つける方針です。同社は年内から来年春ごろまでに開発候補品を1つ生み出し、前臨床試験の準備に入りたい、としています。
がん細胞が正常細胞化し、どんどん小さくなっていけばいいですね。新しい治療が待たれるところです。

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監修医師紹介

阿部 吉伸 医師

湘南メディカルクリニック新宿院

院長阿部 吉伸医師

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【備考】
日本外科学会永久認定医
日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医
日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員
日本脈管学会会員
日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員
日本再生医療学会会員
医学博士

経歴
1990年国立富山医科薬科大学医学部卒
富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科)
1994年国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士
胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科)
1992年
~1994年
パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学
1997年国立金沢病院心臓血管外科勤務
2004年パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。
2012年新宿血管外科クリニック 院長
2015年湘南メディカルクリニック新宿院 院長
株式会社シーオーメディカル顧問医就任

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