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すい臓がんの治療方法

<すい臓がんの治療法とは? そのメリット・デメリットについて>

 

すい臓がんは自覚症状がなく、また胃や肝臓の裏側、体の奥にあることから発見が難しいがんの一つです。見つかった時には進行していることが多く、毎年3万人以上の人がすい臓がんで亡くなっています。

このため、すい臓がんの治療は複数の治療方法を組み合わせて行うのが一般的です。すい臓がんの治療法とそれぞれのメリット、デメリットについてご紹介します。

外科療法

がんを根治させるためには、がん細胞を体から取り除かなくてはなりません。すい臓がんの場合も同じですが、早期発見が難しいすい臓がんの場合、外科療法によって根治が望めるのは全体の2~3割程度です。

外科療法は程度によりますが、周辺組織を大きく切り取ればそれだけ合併症が起きやすくなります。また、すい臓は血糖値をコントロールするインスリンを分泌しているので、すい臓全てを摘出すると術後はインスリン注種が必要になります。

すい臓を取り除くと、胃と腸をつなげることになります。消化管同士をバイパスでつなげた場合、縫い合わせた部分が狭くなると吐き気や腹痛、感染症が起こることもあります。すい臓がんの外科療法のメリットはがんを体内から取り除ける点ですが、大きな手術になるので合併症が起こりやすく、体への負担が大きいのがデメリットです。

<化学療法>

すい臓がんは周囲に転移しやすいという特徴があります。周辺の組織や血管などにがんが広まっていて手術が難しい場合や、手術を行った場合でも補助的に抗がん剤による化学療法を取り入れるのが一般的です。抗がん剤を用いることで、症状を抑えたり、生存期間を伸ばすことができます。

がん細胞は活発に細胞分裂を行うという特徴があり、抗がん剤はそうした活発な細胞分裂を行うものに対して、活動を抑制するという働きをします。

しかし、体中の細胞が細胞分裂を行っているので、少なからず他の組織への影響が出ます。特に盛んに細胞分裂を行っている毛髪や骨髄などに影響が出るため、脱毛や免疫力の低下、吐き気やだるさなどの副作用が現れます。

放射線療法

高エネルギーの放射線をがん細胞に照射し、活動を抑制する治療法です。これは外科療法や化学療法などと組み合わせて行うのが一般的です。

抗がん剤と組み合わせて使うと効果を高めることができるため、抗がん剤と放射線を併用した治療のことを化学放射線療法と言うこともあります。
体外からの照射で痛みなどはない治療法ですが、照射後に放射線が当たった組織が炎症を起こすことがあります。

<がん免疫療法

自分自身の免疫細胞を取り出して活性化させ、体内に戻すことでがん細胞を攻撃させる治療法のことを免疫療法と言います。
「NK細胞療法」「樹状細胞ワクチン療法」「アルファ・ベータT細胞療法」など、いくつかの種類があり状態によって選択をします。

自分の細胞ですから副作用がほとんどないのがメリットですが、新しい治療法なので科学的根拠に乏しく、自由診療であるため費用が高くなりがちというデメリットがあります。

すい臓がんの場合、早期発見が難しいため、すい臓がんと診断された人のうち7~8割は手術が不可能な状態であることが多いです。そのため、治療の中心は化学療法、放射線療法がほとんどとなります。

 

 

監修医師紹介

阿部 吉伸 医師
湘南メディカルクリニック新宿院
院長 阿部 吉伸 医師

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【備考】
日本外科学会永久認定医  日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医  日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員  日本脈管学会会員  日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員  日本再生医療学会会員  医学博士
経歴
1990年 国立富山医科薬科大学医学部卒
富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科)
1994年 国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士
胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科)
1992年~1994年 パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学
1997年 国立金沢病院心臓血管外科勤務
2004年 パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。
2012年 新宿血管外科クリニック 院長
2015年 湘南メディカルクリニック新宿院 院長
株式会社シーオーメディカル顧問医就任

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