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米国初のCRISPRによるがん治療、ペンシルベニア大で始まる。

免疫療法で自己免疫疾患を治す時代がくるかもしれない


【2019年04月22日】

遺伝子編集ツール「クリスパー(CRISPR)」を用いて、2人のがん患者の血液細胞を強化する治験が実施されています。

ペンシルベニア大学で進行中のこの研究は、ヒトのT細胞の遺伝子を改変し、がん細胞を攻撃、破壊しようとする試みです。現在、肉腫患者と多発性骨髄腫患者の2人をこの方法で治療中であることを大学の広報担当が認めました。

この先駆的な研究の計画が最初に報じられたのは2016年のことです。しかし、研究が始まったのはもっと遅くなりました。一方、中国の病院では、類似の取り組みが何例も始まっています。米国の高名ながん専門医であるペンシルべニア大学のカール・ジューン教授は、CRISPR利用における中国の先行を、遺伝学におけるスプートニク(史上初の人工衛星)に例えています。

患者にCRISPRの手法を適用するためには、体内から取り出した細胞を使うのがより安全で簡単です。今回の新たな研究でもこの方法が採用されています。医師が患者さんから血液を採取し、免疫細胞の遺伝子を編集した後、患者さんの体内に戻しています。

遺伝子編集では、T細胞にがんを攻撃させる遺伝子を1つ加え、免疫システムの防御を止める可能性があるPD-1と呼ばれる別の遺伝子を取り除きます。

PD-1の働きを抑制する医薬品は、ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)などの免疫療法として知られており、いくつかのがんの治療で画期的な効果を上げています。これと同じ効果を、T細胞のDNAに直接導入しようというアイデアです。

ペンシルバニア大学のがん研究は、CRISPRを使って現在実施されている多くの医学的治療が主力です。たとえば欧州では今年、ベータサラセミア(地中海性貧血)と呼ばれる遺伝性疾患の患者が初めてCRISPRによる治療を受けました。

今回の研究は、ナップスター共同創業者でフェイスブックの初期投資家でもあるショーン・パーカーが創設したパーカーがん免疫療法研究所と、Tミュニティ(Tmunity)というスタートアップ企業の資金提供を受けています。 パーカーはT細胞を、再プログラミング可能な「小さなコンピューター」になぞらえています。

遺伝子編集でPD-1を取り除くことができれば、もうニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)はいらなくなります。


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監修医師紹介

阿部 吉伸 医師
湘南メディカルクリニック新宿院
院長 阿部 吉伸 医師

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【備考】
日本外科学会永久認定医  日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医  日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員  日本脈管学会会員  日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員  日本再生医療学会会員  医学博士
経歴
1990年 国立富山医科薬科大学医学部卒
富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科)
1994年 国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士
胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科)
1992年~1994年 パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学
1997年 国立金沢病院心臓血管外科勤務
2004年 パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。
2012年 新宿血管外科クリニック 院長
2015年 湘南メディカルクリニック新宿院 院長
株式会社シーオーメディカル顧問医就任

当院で受けることが出来る免疫チェックポイント阻害剤

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