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「アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)」、肺がんの新たな選択肢に


【2018年4月24日】

中外製薬のアテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)が2018年3月18日に非小細胞肺がん(NSCLC)の適応で薬価収載されます。発売されれば、NSCLCの適応を持つ抗PD-1抗体である小野薬品工業の「ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)」や、MSDの「ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)」と市場競争を繰り広げることになります。収載に先立って同社が2018年3月12日に開いた説明会では専門医から、NSCLCに対する新たな治療選択肢として期待を示す声が上がりました。


説明会では2人の専門医が登壇しました。基礎研究者の立場で講演した名古屋大大学院の西川博嘉教授は、抗PD-1抗体はT細胞側、抗PD-L1抗体はがん細胞側に結合するため、効果は全く同一ではないと想定されるが、現時点では優劣はついていないとしました。


臨床医の立場で講演を行った国立がん研究センター中央病院の大江裕一郎副院長は、3剤の今後の使い分けについて説明しました。薬物治療の1次治療(EGFR/ALK遺伝子変異陽性は除く)では、PD-L1の発現率が50%以上の場合はペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)、50%未満の場合は化学療法が標準療法になっているとしました。


化学療法後の2次治療では、ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)、アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)はいずれも選択肢となりますが、大江氏はNSCLCのうち扁平上皮がんについては「試験結果が良いため、私ならニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)を使うと述べました。


非扁平上皮がんについては、PD-L1が1%以上であれば3剤ともに使えますが、1%未満の場合はニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)とアテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)の2剤が選択肢として想定されるとしました。非扁平上皮がんかどうかに関わらず、ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)はPD-L1が1%未満のNSCLCには使用できないためです。


そうした状況を説明した上で、ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)とアテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)の違いを解説しました。非扁平上皮がんの患者に対する効果を化学療法と比較した試験で、ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)は生存曲線が化学療法群よりもいったん落ちた後に時間の経過とともに化学療法群を上回りますが、アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)は化学療法群よりも下がることがないといった違いがあると評価しました。またニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)が2週間に1回投与であるのに対し、アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)は3週間に1回投与のため、利便性も高いとしました


また、中外製薬の酒井三木夫アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)ライフサイクルリーダーは説明会後に取材に応じ、両剤の最適使用推進ガイドラインの記載に違いがあることを説明しました。ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)は「PD-L1発現率1%未満の非扁平上皮がんについて、原則ドセタキセルなどニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)以外の抗がん剤の投与を優先する」となっていますが、アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)には「ネガティブな推奨はない」とし、こうした点が差別化につながるとしました。投与間隔の違いも訴求点になるとの認識を示しました。


発売後の体制にも言及しました。がん専門のMRが情報提供活動を行い、各支店で、安全性コミュニケーション部に属する副作用情報に詳しいセーフティーエキスパートが、より詳しい安全性情報を提供するとのことです。


今後は、抗PD-L1抗体薬も市場に広がりを見せる見込みです。


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