ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)が効かない人にも効果が出るような研究に着手

効かない人にも効果が出るような研究に着手


【2017年09月25日】

国立がん研究センター東病院と武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共の3社は共同で産学連携創薬コンソーシアムを構築し、抗PD-1抗体に代わり得る新たな免疫療法の研究開発を開始しました。製薬大手3社が共同で大規模研究に乗り出したことで、免疫療法の創薬開発に拍車が掛かりそうです。


同コンソーシアムには3社が共同出資し、日本医療研究開発機構(AMED)の支援も受けています。


がん細胞は多様性や不均一性があることから、免疫チェックポイント阻害薬の作用解析を集団で行うことに対しては限界も指摘されており、臨床予測性が困難なことが開発に向けた大きなハ ードルになっています。特に抗PD-1抗体を有しない企業が研究開発に着手するにはリスクを伴うと指摘されています。


共同研究では、抗PD-1抗体治療を受ける前と後の患者検体で、個別の免疫担当細胞レベルの免疫応答を調べます。同センターは抗PD-1抗体を投与した患者情報について、新規導入したシン グルセルRNAシークエンス(scRNAseq)の遺伝子技術で解析します。一つ一つの免疫担当細胞の動きや抗zPD-1抗体の働きなどの特性を把握するものです。得られた臨床検体を含むデータは各 社がそれぞれ保有します。武田薬品はオミクス解析や抗体薬物複合体、アステラスはキナーゼや次世代抗体、第一三共は抗体薬物複合体やキナーゼなどの創薬シーズとデータをマッチさせ、新 たな治療法開発の実用化を目指します。


これまではアカデミアと製薬企業との1対1の共同研究が主に行われており、研究開始時点から複数の製薬企業とタイアップすることはあまり例がありませんでした。今回のような共同研究の体 制を取ることで、効率的な創薬開発が可能になります。抗PD-1抗体を持たない企業の利害関係が一致したとみる向きもあるようです。


今回の共同研究について、関係者は新たな革新的医薬品の研究開発につなげるものと強調しています。 抗PD-1抗体の効果が期待できるのは患者の約2割とされていますが、本研究は、抗 PD-1抗体が効くような人に、より効くようにするのではなく、効かない人にも効くようにすることを 目指すものです。また、抗PD-1抗体に代わり得る創薬開発をも目指します。いずれは免疫療法で 100%がんが治る時代が到来するかもしれません。



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監修医師紹介

阿部 吉伸 医師
湘南メディカルクリニック新宿院
院長 阿部 吉伸 医師

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【備考】
日本外科学会永久認定医  日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医  日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員  日本脈管学会会員  日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員  日本再生医療学会会員  医学博士
経歴
1990年 国立富山医科薬科大学医学部卒
富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科)
1994年 国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士
胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科)
1992年~1994年 パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学
1997年 国立金沢病院心臓血管外科勤務
2004年 パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。
2012年 新宿血管外科クリニック 院長
2015年 湘南メディカルクリニック新宿院 院長
株式会社シーオーメディカル顧問医就任

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