アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)で初の申請
【2017年02月21日】
中外製薬は2017年2月17日、改変型抗PD-L1モノクローナル抗体アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)(遺伝子組換え)について、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんを適応症とする製造販売承認申請を同日付で行ったと発表しました。抗PD-L1抗体として初の国内申請となります。
今回の申請は、国際臨床第3相試験(OAK試験)の成績に基づく申請です。同試験は、プラチナ製剤併用化学療法の施行中または施行後に病勢が進行した局所進行または転移性非小細胞肺がん患者を対象に、同剤の有効性と安全性をドセタキセルと比較・検討した内容です。結果はPD-L1の発現状況を問わず、ドセタキセル群に比べて全生存期間(OS)を有意に延長しました。
年内に尿路上皮がんの申請も行う予定です。来年は乳がん、腎細胞がんの申請を計画しています。PD-L1の発現状況を問わないので、適応拡大が見込まれます。抗PD-L1抗体も徐々に市場に拡大していく見込みです。
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監修医師紹介
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湘南メディカルクリニック新宿院
院長 阿部 吉伸 医師 -
【備考】
日本外科学会永久認定医 日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医 日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員 日本脈管学会会員 日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員 日本再生医療学会会員 医学博士
経歴 | |
---|---|
1990年 | 国立富山医科薬科大学医学部卒 富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科) |
1994年 | 国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士 胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科) |
1992年~1994年 | パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学 |
1997年 | 国立金沢病院心臓血管外科勤務 |
2004年 | パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。 |
2012年 | 新宿血管外科クリニック 院長 |
2015年 | 湘南メディカルクリニック新宿院 院長 株式会社シーオーメディカル顧問医就任 |
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