小野薬品が、アクセル+ブレーキ療法®の開発に着手

小野薬品が、アクセル+ブレーキ療法の開発に着手


【2016年07月12日】

小野薬品工業は2016年7月11日、がん免疫療法のアクセル作用として、ベルギーのセリアド社が欧米で開発中のナチュラルキラー細胞受容体NKG2Dを用いた他家キメラ抗原受容体T細胞 CAR-T細胞NKR-2について、日本・韓国・台湾で独占的に開発・商業化する権利を取得したと発表しました。セリアド社が欧米で今後開始する臨床第1相(P1)試験の状況を踏まえ、日本・韓国・台湾でのP1試験の実施を検討するものです。

今回の契約に伴い、小野薬品は契約一時金、12億5000万円と、開発の進捗および上市後の売上高の目標達成に応じたマイルストーン(合計で最大300億7500万円)、日本・韓国・台湾における売上高に応じた2桁台の料率のロイヤルティーをセリアド社に支払うというかなり大がかりな投資を行います。これはニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)イピリムマブ(抗CTLA-4抗体)イピリムマブ(抗CTLA-4抗体)というブレーキ作用を有する免疫チェックポイント阻害剤を販売している小野薬品が、アクセル作用であるNK・T細胞を重要視していることにもつながります。

なお、日本・韓国・台湾を除く全世界での開発はセリアド社が継続します。両社は承認申請に向けた国際共同試験や、ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)イピリムマブ(抗CTLA-4抗体)イピリムマブ(抗CTLA-4抗体)などとの併用試験の実施に向けて協働していきます。

ナチュラルキラー細胞受容体NKR-2は、抗体の抗原結合部位の代わりにヒトのナチュラルキラー細胞活性化受容体の一つであるNKG2Dを用いたCAR(キメラ抗原受容体)を遺伝子導入したCAR-T細胞です。ヒトNKG2Dを用いることで、固形がんや血液がんの大部分のがん細胞に発現する8種類のリガンドに結合し、がん細胞に直接作用するだけでなく、NKG2Dリガンドを発現する腫瘍組織中の血管も標的として傷害することなどの利点が期待できます。

小野薬品は、日本・韓国・台湾での自家ナチュラルキラー細胞受容体NKR-2の開発・商業化の権利取得に関する独占的オプション権も得ています。自家ナチュラルキラー細胞受容体NKR-2については、セリアド社が米国で急性骨髄性白血病と多発性骨髄腫を対象としたP1試験をすでに実施しています。いよいよアクセル+ブレーキ療法®でがんを治す時代に突入です。

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監修医師紹介

阿部 吉伸 医師
湘南メディカルクリニック新宿院
院長 阿部 吉伸 医師

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【備考】
日本外科学会永久認定医  日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医  日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員  日本脈管学会会員  日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員  日本再生医療学会会員  医学博士
経歴
1990年 国立富山医科薬科大学医学部卒
富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科)
1994年 国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士
胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科)
1992年~1994年 パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学
1997年 国立金沢病院心臓血管外科勤務
2004年 パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。
2012年 新宿血管外科クリニック 院長
2015年 湘南メディカルクリニック新宿院 院長
株式会社シーオーメディカル顧問医就任

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