肝がんと肺がんは治療困難
【2015年9月17日】
国立がん研究センターは2015年9月14日、がん患者様の5年生存率を公表しました。今回求めたのは、がんと診断された場合に、治療でどれくらい命を救えるかを示す「5年相対生存率」です。5年間無事に経過すると、ほぼ治ったと言えることから、がん医療を評価する際の指標として、世界的に使われているものです。
結果は、乳がんと大腸がん、胃がんは比較的高く、肝臓がんと肺がんは低い現状でした。ほかの臓器も含め、すべてのがんを合わせると5年相対生存率は64・3%でした。
主要ながんの5年生存率は、乳房で92・2%、大腸は72・1%、胃は71・2%。肝臓は35・9%、肺は39・4%でした。
今回、都道府県別の生存率も公表しました。例えば、全がんでは最も高い東京(74・4%)と最も低い沖縄(55・2%)で20%近く差があります。また集計できたのは、データ提供を求めた293病院のうち6割の177病院、約17万件でした。
肝がんと肺がんには、特に新しい免疫療法を押し進めていきたいものです。
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監修医師紹介
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湘南メディカルクリニック新宿院
院長 阿部 吉伸 医師 -
【備考】
日本外科学会永久認定医 日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医 日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員 日本脈管学会会員 日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員 日本再生医療学会会員 医学博士
経歴 | |
---|---|
1990年 | 国立富山医科薬科大学医学部卒 富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科) |
1994年 | 国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士 胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科) |
1992年~1994年 | パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学 |
1997年 | 国立金沢病院心臓血管外科勤務 |
2004年 | パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。 |
2012年 | 新宿血管外科クリニック 院長 |
2015年 | 湘南メディカルクリニック新宿院 院長 株式会社シーオーメディカル顧問医就任 |
当院で受けることが出来る免疫チェックポイント阻害剤
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