ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)の副作用報告について
【2015年9月16日】
厚生労働省は2015年9月15日、ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)について、副作用に「重症筋無力症、筋炎」「大腸炎、重度の下痢」を追記するよう指示しました。
「重症筋無力症、筋炎」に関して直近3年度に報告された症例は6例です。また、死亡1例についても因果関係は否定されませんでした。重症筋無力症によるクリーゼのため、急速に呼吸不全が進行した症例もありました。
「大腸炎、重度の下痢」に関しては、直近3年度に5例の報告があり、うち4例で因果関係が否定できませんでした。関連症例のうち死亡が確認された1例については、因果関係は否定されました。
通常量は2mg/kgで体重60kgの方の投与量は120mgですが、当院のがん免疫療法(NK・T細胞投与)がん免疫療法(NK・T細胞投与)と併用する場合は少量なので、副作用の発現も少ないとは思いますが、注意が必要です。
2016年04月21日 追記
ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)の副作用で、劇症1型糖尿病にあらためて注意喚起~厚労省厚生労働省、医薬・生活衛生局、安全対策課は、2016年4月19日に発表した医薬品・医療機器等安全性情報・第332号で、小野薬品工業の抗がん剤「ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)」について、適応拡大などで使用患者の増加が見込まれることを踏まえ、劇症1型糖尿病などの副作用に対する注意喚起をあらためて行いました。
同情報によると、2016年2月末までに報告のあった1型糖尿病関連の副作用は計9例で、死亡例はありません。劇症1型糖尿病については、糖尿病既往がない2症例の経過や処置などをまとめた情報も示されました。
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監修医師紹介
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湘南メディカルクリニック新宿院
院長 阿部 吉伸 医師 -
【備考】
日本外科学会永久認定医 日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医 日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員 日本脈管学会会員 日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員 日本再生医療学会会員 医学博士
経歴 | |
---|---|
1990年 | 国立富山医科薬科大学医学部卒 富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科) |
1994年 | 国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士 胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科) |
1992年~1994年 | パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学 |
1997年 | 国立金沢病院心臓血管外科勤務 |
2004年 | パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。 |
2012年 | 新宿血管外科クリニック 院長 |
2015年 | 湘南メディカルクリニック新宿院 院長 株式会社シーオーメディカル顧問医就任 |
当院で受けることが出来る免疫チェックポイント阻害剤
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ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)
ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)とは?
がん免疫療法(NK・T細胞投与)がん免疫療法(NK・T細胞投与)と併用し免疫機能を高めるニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)の点滴治療
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