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がん治療情報コラム

<ワントラム:1日1回投与の新しいがん鎮痛薬>

 

今月はじめ、持続性がん疼痛・慢性疼痛治療薬トラマドール塩酸塩徐放製剤(商品名ワントラム錠100mg)が発売されました。適応は、非オピオイド鎮痛薬で治療困難な疼痛を伴う各種がんと慢性疼痛に対する鎮痛です。1日1回100~300mgを経口投与し、1日400mgを超えないこととなっています。

同一成分の薬剤としては、即放性の内服製剤(商品名トラマールカプセル、トラマールOD錠)と注射製剤(商品名トラマール注)、アセトアミノフェンと配合した内服製剤(商品名トラムセット配合錠)がすでに使用されていますが1日数回の投与服薬が必要でした。

がんの疼痛に対する薬物治療としては、一般的にWHO方式がん疼痛治療法があり、痛みの強さにより鎮痛薬を選択する「3段階除痛ラダー」が提唱されています。第1段階の軽い痛みにはアスピリンなどの非ステロイド消炎鎮痛薬などを使い、第2段階の軽度から中等度の痛みには弱オピオイド鎮痛薬のコデインやトラマドールを使います。第3段階の中等度から高度の痛みには、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなどの強オピオイド鎮痛薬を使用します。

ワントラムは、麻薬および向精神薬に指定されていない中枢性鎮痛薬です。オピオイド受容体作動作用およびモノアミン(ノルアドレナリン、セロトニン)再取り込み阻害作用などにより鎮痛効果を示し、モルヒネなど強オピオイド鎮痛薬と同じ鎮痛効果を示す用量で、便秘などの副作用がオピオイドよりは少ないという特徴があります。

ワントラムは、国内初となるトラマドール塩酸塩の徐放製剤です。1日複数回の服用が必要な既存の即放性製剤と比較し、1日1回なので患者様の負担も少なく、安定した鎮痛効果が期待されます。

また、ワントラムは、即放性の周辺部分と徐放性の中心部分から構成されている二重構造を持つ製剤です。ワントラムは前述のとおり1日1回投与で、既存の即放性カプセル(1日4回)と同等の血中濃度を示し、24時間血中濃度を維持することが確認されています。がんの疼痛を対象とした臨床試験では、既存の即放性カプセル剤から同用量の本薬への切り替え投与での非劣性(劣っていないこと)も確認されています。

また、がんではない慢性疼痛を対象とした臨床試験から、軽微な副作用がほとんどの症例の90.6%に認められています。主な副作用は便秘(61.9%)、悪心(51.9%)、傾眠(28.2%)、嘔吐(22.6%)などで、重大な副作用としてはショック、アナフィラキシー、呼吸抑制、痙攣、依存性、意識消失が報告されていますが、頑固な痛みは過大なストレスであり、免疫力も下げるので、用量を1日1回100~400mgと調節すれば、非常にいい薬だと思います。

免疫療法をする際は、総合的に免疫力を上げることも重要視しますので、最大のストレスである痛みをコントロールすることも大切になってきます。

 

 

当院で受けることが出来る免疫チェックポイント阻害剤

  • ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    オプジーボ・
    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)

    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    オプジーボ・
    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    とは?

    がん免疫療法(NK細胞投与)NK・T細胞療法と併用し免疫機能を高めるニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    オプジーボ・
    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    の点滴治療

  • イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)
    ヤーボイ・
    イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)

    イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)
    ヤーボイ・
    イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)
    とは?

    CTLによるがん(細胞)の破壊する働きを助ける免疫チェックポイント阻害剤

  • 2種類の免疫チェックポイント阻害剤の併用療法

    免疫チェックポイント阻害剤併用療法とは?
    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    オプジーボ・
    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)
    ヤーボイ・
    イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)
    併用がん免疫療法(NK細胞投与)NK・T細胞療法でがんの治癒率が飛躍的に伸びる可能性があります。

  • アクセル+ブレーキ療法®コラム

    免疫療法のアクセル+ブレーキ療法®とは?
    従来の各種免疫細胞の活性化(アクセル)と、がん細胞の反撃を抑える免疫チェックポイント阻害剤(ブレーキ)を併用した新しい治療




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