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メラノーマ治療の進歩

メラノーマ治療の進歩

 

【2015年6月12日】

メラノーマという「ほくろ」のがんがあります。悪性黒色腫という名前のとおり、悪性度が高く、手術時にはすでに転移して治療困難な場合がほとんどのがんでした。日本人の患者様は、10万人に1.12人いるとされ、転移している場合の治療は、1986年に承認されたダカルバジンというアルキル化作用薬しかなく、奏効率は10~20%と低かったため、転移したメラノーマには標準治療がない状態、つまり、手の打ちようが免疫療法しかない状態が何十年も継続していました。

このような現状を打破しそうな免疫治療薬が、何度もご紹介しているニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)、抗PD-1抗体薬です。作用機序については、他のコラムをご覧いただくとして、ニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)のメラノーマに対する奏効率は、1年生存率62%、2年生存率43%と長期にわたる奏効が証明されています。

その他、がん細胞増殖に重要な細胞分裂促進因子MAP(mitogen-activated protein)のキナーゼという伝達経路のシグナルを運搬するBRAFという物質に対する阻害薬ベムラフェニブ、ダブラフェニブや、BRAFの下流にあるMEK阻害薬トラメチニブ、また、コラムでも前述した免疫チェックポイント阻害薬イピリムマブ(抗CTLA-4抗体)イピリムマブ(抗CTLA-4抗体)が登場し、メラノーマ治療環境は現在、激変しています。

米国のガイドライン策定組織、NCCN(National Comprehensive Cancer Network)ガイドラインの最新版では、最も推奨されるカテゴリー1にベムラフェニブ、ダブラフェニブとトラメチニブの併用が推奨され、カテゴリー2Aにニボルマブ(抗PD-1抗体)ニボルマブ(抗PD-1抗体)が含まれています。
メラノーマ治療の進歩はここ数年でめざましく発展しており、免疫療法との併用はさらに効果を高めると期待されます。


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監修医師紹介

阿部 吉伸 医師
湘南メディカルクリニック新宿院
院長 阿部 吉伸 医師

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【備考】
日本外科学会永久認定医  日本胸部外科学会永久認定医
心臓血管外科専門医(2004~2009)
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医  日本癌治療学会会員
日本心臓血管外科学会国際会員
日本胸部外科学会正会員  日本脈管学会会員  日本静脈学会会員
日本血管外科学会会員  日本再生医療学会会員  医学博士
経歴
1990年 国立富山医科薬科大学医学部卒
富山医科薬科大学病院第一外科入局(胸部・心臓血管外科・一般消化器外科)
1994年 国立富山医科薬科大学大学院卒・医学博士
胸部外科認定医取得(食道・肺・心臓外科)
1992年~1994年 パリ第12大学アンリーモンドール病院心臓外科留学
1997年 国立金沢病院心臓血管外科勤務
2004年 パキスタン、トルコ、ミャンマーの日本大使館に外務省参事官兼医務官として8年間海外勤務。
2012年 新宿血管外科クリニック 院長
2015年 湘南メディカルクリニック新宿院 院長
株式会社シーオーメディカル顧問医就任

当院で受けることが出来る免疫チェックポイント阻害剤

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