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がん治療情報コラム

<進行胃がんでも、1年余命延長できる!?>

 

PD-L1を発現している胃がん患者に対して、抗PD-1抗体pembrolizumab(MK-3475)が有望である可能性が示されました。フェーズ1b試験の最新の結果で明らかとなったものです。データカットオフが2015年3月23日終了時点で、全生存期間(OS)中央値は、なんと!11.4カ月(95%信頼区間:5.7-NR)となり、良好な結果が得られました。約1年の余命延長ですね。5月28日から6月2日までシカゴで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO2015)で、韓国Seoul National University College of MedicineのYung-Jue Bang氏によって発表されたものです。

発表されたフェーズ1b試験はKEYNOTE-012試験の一部として行われたものです。フェーズ1b試験では、再発または転移を有する胃、胃食道接合部腺がん患者から、採取してあった腫瘍検体を、免疫組織化学法によるPD-L1検査キットの試作品でPD-L1の発現を確認して行われました。

がん患者様に、完全奏効、病勢進行、受容不能な副作用が発現しない限り、2週間おきに最大24カ月、pembrolizumab 10mg/kgの投与を行いました。患者登録はアジアパシフィックとその他の地域で同数になるように設計されました。副作用はNCI CTCAE v4.0で評価し、画像評価は8週ごとに行われました。主要効果評価項目はRECIST v1.1による奏効率でした。副次評価項目は奏効期間、無増悪生存期間(PFS)、OSとしました。

まず、162人がスクリーニングされ、がん腫瘍の検査の結果、65人(40%)がPD-L1陽性でした。そのうち39人が試験に登録され、アジアパシフィック地域から19人、その他の地域からが20人を登録しました。年齢中央値が63.0歳(33-78)、男性が71.8%でした。2レジメン以上の治療歴を有する患者は66.7%でした。

5人の患者で5件の治療関連グレード3から4の日常生活に支障をきたす副作用が発現しました。内訳は、倦怠感(グレード3、2人)、甲状腺機能低下症(グレード3)、類天疱瘡(グレード3)、末梢神経障害(グレード3)、肺炎(グレード4)でした。

奏効率は、中央評価では22.2%(95%信頼区間:10.1-39.2)、研究グループによる評価で33.3%(同:19.1-50.2)でした。がんが消失する完全奏効はありませんでした。また、ベースラインからの腫瘍の大きさについて評価したところ、53.1%の患者で腫瘍量の減少が認められました。約半数の患者様に効果があったことになります。

奏効までの期間中央値は8週(7-16)で、効果の認められた8人中4人がデータカットオフ時点で、試験に継続して参加しており、奏効期間中央値は40週で、範囲は20週以上から48週以上でした。

無増悪生存期間(PFS)について、PFS中央値は1.9カ月(95%信頼区間:1.8-3.5)、6カ月PFS率は26%でした。また、全生存期間(OS)について、6カ月OS率は66%でした。半数以上の進行胃がんの患者様が、半年間、余命を延長できたわけですね。がん腫瘍と免疫細胞におけるPD-L1の発現が重要である可能性が示唆されました。

この抗PD-1抗体薬に、免疫療法を追加すれば、進行胃がんでも、完治が可能かもしれません。




当院で受けることが出来る免疫チェックポイント阻害剤

  • ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    オプジーボ・
    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)

    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    オプジーボ・
    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    とは?

    がん免疫療法(NK細胞投与)NK・T細胞療法と併用し免疫機能を高めるニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    オプジーボ・
    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    の点滴治療

  • イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)
    ヤーボイ・
    イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)

    イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)
    ヤーボイ・
    イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)
    とは?

    CTLによるがん(細胞)の破壊する働きを助ける免疫チェックポイント阻害剤

  • 2種類の免疫チェックポイント阻害剤の併用療法

    免疫チェックポイント阻害剤併用療法とは?
    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    オプジーボ・
    ニボルマブ
    (抗PD-1抗体)
    イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)
    ヤーボイ・
    イピリムマブ
    (抗CTLA-4抗体)
    併用がん免疫療法(NK細胞投与)NK・T細胞療法でがんの治癒率が飛躍的に伸びる可能性があります。

  • アクセル+ブレーキ療法®コラム

    免疫療法のアクセル+ブレーキ療法®とは?
    従来の各種免疫細胞の活性化(アクセル)と、がん細胞の反撃を抑える免疫チェックポイント阻害剤(ブレーキ)を併用した新しい治療




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